花嫁・ロジ・記録 vol.5  披露宴の守・破・離? 型にはまりすぎた披露宴は飽きた…けど、どこまで冒険できるの?

第5弾にしてようやく、「披露宴の裏側」について書きます!

新婦による結婚式披露宴の裏側ロジスティクスのまとめブログも第5弾になりました。
個別に感想をいただいたりして嬉しく思います。アウトプットしなければ、なにも始まらないということを、東京から遠く離れたこの地で思います。

ちなみに、このブログ記録は、挙式当日から1ヶ月経った今、こうして記事としてまとめていますが、挙式直後に、当日の記憶がなくなる前に書起しておこうと思い立ち眠い目をこすりながら、siriの助けを借りながら、言語化&文字起こし化したノートを元に作っています。

さっそく、披露宴の作り方について。今回は、披露宴ってやる意味あるの?と思っていた当初から、司会者さんとの打ち合わせまでについて。詳しい披露宴の中身の活動の裏側については、次回以降に分けて書きます。

takasago

 

▼ ゲストの披露宴「観」を壊しすぎず

まず、披露宴準備を始めた当初、まだ会場も決めていなかった頃、「披露宴ってする意味あるのか?」という思いが私の中にあったことを告白します。「この会の趣旨はなんだ???」というのがとっても疑問でした。終わった今だからこそ、これまでお世話になった人たちに一同に直接感謝を言える場というもの自体に意味があるんだなと思えますが、やっぱりちょっと目的がふわふわした会だ…というのは当日まで、ずっと思っていました。

普通のいわゆる披露宴には、ある種の活動の「型」が存在すると思います。新郎新婦入場、新郎挨拶、乾杯、ケーキ入刀、新婦の手紙…などなど。そのひとつひとつに、きっと、意味はあるのでしょうが、どうもホテル披露宴の「形式」にあるから、という理由でしかないのでは?という活動もあり、そういう形式はぜーんぶ無しで完全な立食パーティやガーデンピクニックパーティ、地元レストランのパーティもアリか?!と考えた時期もあったのですが、ゲストの顔ぶれをみてよくよく考えると、或る程度のフォーマルさ、「型」を壊しすぎないことは必要なイベントなのかもしれないと判断しました。その上で、私が大事にしたことは、この「型」を壊しすぎず、活動の流れの中でゲスト一人一人と愉しむ時間を過ごしたいということでした。

table

なぜなら、ゲストはこれまで幾度と数えきれない結婚披露宴参加経験によって積み重ねられた「披露宴」に対する固定観念ともいうべきイメージ、「披露宴観」を持っています。披露宴観を崩しすぎる披露宴をすると、その場にいるゲストに居心地の良い時間を過ごしてもらうどころか、「え、なになに、なにする会なのここは?どう振る舞えばいいわけ?」と不安にさせてしまう可能性が高まります。

わたしの修士研究では、高校生から大学生に進学したときに起きる、「授業聞いておけば良いや」という知識受動的な学習観から、主体的に知識を獲得する学習観に変容していく、という研究テーマで論文を書いた身としては、固定概念をゆさぶる経験をしかけるのははおもしろい観察になるのですが、自分の結婚式でゲストの結婚観に揺さぶりをかけすぎるのはちょっとハンドルしかねる、かつ、必ずしも「色んな」「怪しい」パーティに参加した経験のあるゲストだけではなかったので、或る程度の披露宴の「型」に載せつつ、遊べるところは遊ぶという方針で披露宴をデザインすることに決めました。

ゲストの顔ぶれを見て、例えば、同世代だけを呼ぶパーティにするのであれば、もっと「攻め」の披露宴もできるかもしれないですし、それぞれの状況次第だと思いますが、どこまで攻められるか?はゲストとホストの関係性・ゲストの階層(どのグループから何人か)・親族の人数などなどに左右され思います。どんなイベントでもそうだと思いますが、披露宴も、茶道で言えば、主客が一緒に作り上げる一座建立の場ですね。

takasago_back

▼ 司会者の豊富な経験をもとに

詳しくは次回書きますが、披露宴の「型」を保ちつつ少し壊すという方針に見合った会場に出会ってからは、披露宴準備にも前向きになれました。当日の披露宴のタイムラインは以下です。

迎賓 @ガーデン
新郎・新婦入場 @ガーデン
レストラン内へ移動
新郎挨拶
プロフィール紹介
主賓挨拶
乾杯挨拶
ケーキ入刀
歓談
お色直し退場
お色直し入場
各卓周り写真撮影
デザートブッフェ
ガーデンへ移動
ブーケプルズ @ガーデン
写真撮影 @ガーデン
新婦ピアノ演奏
新婦手紙
花束贈呈
お開き

会場はホテル内のレストランで、ホテルの中庭のガーデンに出入りができるフラットな作りになっていました。ガーデンウェディングへの憧れもありガーデンとレストランを行き来する活動の流れにしたいと考えました。入場と中盤のブーケプルズの場所をガーデンで行いました。

green

この活動の流れ、どのように決めたか、というのが面白いポイントです。ウェディングプランナーさんと決めるところもあると聞きますが、私の場合は、実は、当日の司会者の方と新婦の打ち合わせで決めていきました。

司会者の方は、様々な披露宴本番を仕切られてきた経験があります。まず、新婦からの要望例えば、ガーデンで過ごす時間を多く、ゲストと近くに入れる時間を長くなどをお伝えし、それを叶える活動や自然な活動の流れをご提案いただきました。私からは率直に、型にはまりすぎない程度に、ゲストと近い距離で過ごせる時間を大事にしてずっと高砂にいるのは嫌です、ということを伝え、ブッフェやブーケプルズの活動を入れるという提案をさせてもらいました。

司会者との打ち合わせを経て、この披露宴に必要な物品や会場のレイアウトの手配の話になると、ウェディングプランナーさんにバトンタッチ。ホテル内のロジを固めるのはプランナーさんに集約され、披露宴中のソフトな部分、活動の流れ等は司会者の経験に寄る、というところが大きい特徴でした。

当日痛感しましたが、司会者の方の力量で、披露宴の流れが大きく左右されます。当日の流れを握る司会者の方に、二人のプロフィールや披露宴で叶えたいこと、したくないこと等、事前にどれだけ情報を渡せるかというのが、やりたいことを叶える披露宴のコツではないかと思いました。ちなみに、司会者はわたしもリスナーであるFMyokohamaのアナウンサー鳥越雅子さんでした。会う度に素敵オーラで、素敵なお言葉をかけてくださるので、楽しい打ち合わせでした。

table2

☆コメント
披露宴の型をどれだけ崩すかということについて書きました。
今の時代、ちょっとネットで探せば独創的なアイディアの結婚式はたくさんあるようです。
ここまで型にはまっていないものをできるかどうか、は、それぞれの状況で違うと思いますが、いわゆるホテルウェディングでも、高砂にずっと座ってるだけじゃないことはできますよ〜という記事を次回に書きたいと思います。

型にはまりきっていない披露宴。例えば。

crazy wedding >動画見てて楽しい!
http://www.crazywedding.jp/works11.html

Ayano Tachihara >ウェディングデザイナーという肩書きで活動されている個人の方
http://www.ayanotachihara.com/