Profile

我妻優美 Yumi Wagatsuma

NPOで幼児教育研究員をしながら、個人で幼児教室と書道教室を主宰しています。
幼児教育に関する仕事と平行して、幼児から大人まで、書道を教えています。

▼研究業績

*査読付き論文 Refereed paper

我妻優美・中原淳(2011)大学生の学習観変容に影響を及ぼす協調学習経験 : 映像作品制作を目的とした大学授業における事例研究 PDF

*論文(査読なし)Not refereed paper

我妻優美,鉃矢悦朗,佐藤純子,山田修平,村山大樹,金子嘉宏(2017)子どもの創造的な遊びを促す海外玩具用「環境構成仕様書」の開発 : ラーニングマテリアルを用いた「環境」「表現」領域の遊びの検証を通して
The Development of “Guide for Play environment” for “Learning materials” to Engage Early Childhood Children in Creative Activities
東京学芸大学紀要. 芸術・スポーツ科学系 = Bulletin of Tokyo Gakugei University 69, 113-119, 2017-10 東京学芸大学学術情報委員会 PDF

佐藤 純子,山田 修平,我妻 優美(2018)教育マテリアルの活用に関する実証的研究 : 5領域(健康、人間関係、環境、言葉、表現)との整合性の検証
An Empirical Research on the Effects of using “Learning Materials” : Focusing on the Five Areas in the contents of ECEC
淑徳大学短期大学部研究紀要 = Shukutoku University Junior College bulletin (58), 1-14, 2018 淑徳大学短期大学部紀要委員会 PDF

山田 修平 ,佐藤 純子, 我妻 優美(2019)教育用マテリアルの活用に関する実証的研究(その2)保育を支える環境としての玩具の可能性
An Empirical Research on the Effects of using “Learning Materials”(Part 2)
淑徳大学短期大学部研究紀要 = Shukutoku University Junior College bulletin (59), 109-123, 2019 PDF

*学会・研究会における研究発表

山田 修平 ,佐藤 純子,村山 大樹,菊池奈津美, 我妻 優美,金子嘉宏,柏原聡子(2017)海外の教育用マテリアルの活用に関する実証的研究 日本保育学会全国大会2017年大会
我妻 優美, 安斎 勇樹(東京大学), 荒木 淳子(産業能率大学)(2012)専門性を社会につなぐ大学院生向けキャリアワークショップの実践と評価:日本教育工学会全国大会:長崎大学
我妻 優美, 中原 淳(東京大学)(2011)大学生の学習観変容に影響を及ぼす協調学習経験のプロセス:日本教育工学会全国大会:首都大学東京
我妻 優美, 中原 淳(東京大学)(2010)協調学習が大学生の学習観変容に及ぼす効果とそのプロセス:日本教育工学会全国大会:金城学院大学
我妻優美・永野和男(聖心女子大学)(2009)協調的な学習を支える共同学習者と学習支援者の役割 : 大学生に対するソフトウエア技術演習を事例として:日本教育工学会研究会:椙山女学園

*学位論文
我妻優美(2011)大学生の学習観変容に影響を及ぼす協調学習経験のプロセス 東京大学大学院学際情報学府 修士論文
我妻優美(2009)協調的な学習を支える要因に関する考察 聖心女子大学文学部教育学科 卒業論文

(2020年1月10日 更新)

 

 

▼コラム「初めての場作り 」

先日、とあるカフェイベントで出逢ったご自身でワークショップを企画運営されている女性が、
「わたしにとって場をつくることは、とても切実なことです。」とおっしゃっていました。
その言葉が、心に残っています。

私自身、どういう気持ちで場作りをしたり、場作り仲間を手伝ったりしてるのかな、と考えました。
そんな思いを巡らせていて、はじめての場作りをしたときのことを思い出しました。

私にとって、記憶する限りの初めての場作りは、学部二年の時。
週に何回か、インターナショナルスクールの幼稚園でボランティアにいっていたときの話です。
現場に入る、というのはどこでも似たようなことがあるかと思いますが、
幼稚園の現場にボランティアで行くというのは、既に日常生活は成り立っていて、
子どもと保育者の信頼関係が成り立っているところに、
部外者が急にやってきて日常に違和感を与える、という状況です。

はじめは、大変居づらい思いをしたのを覚えています。
「私を知ってもらって、ココになじまなくてはならない!」という切実な思いで実行したのが、
趣味で習っていた茶道を体験するワークショップの場づくりでした。
子どもの小さい手でも持ちやすいように、野点用茶碗と野点茶筅を買いあさっていろいろと準備をし、
保育室の赤いカーペットの上で、小さい盆略出前の茶会をしました。
子どもたちは、茶道のお点前をじっとみつめ、大事そうにお茶碗を抱えて、

一口飲んでは「ah!」と味わってくれました。その様子がとても嬉しくて、
無理矢理やってみた場で、危ういところもたくさんあったけれど、やってよかった、とこころから思いました。
様々な国籍の子どもたちが集まるインターナショナルスクールの幼稚園で、
担任の先生は私の日本文化を使ったアプローチ(接近)をとても喜んでくれました。

この茶会のほかにも、折り紙やら、新聞紙飛行機やら、パペット人形やら、アニメーションやら、
私が持ちかける提案を受け入れ、毎朝の保育に私の時間を作ってくれて、
このボランティアは私の場だな、と思える時間を過ごすことができました。
振り返ると、私のはじめての場作りは私の存在意義をその場に確かにするための
とても「切実なこと」でした。それから数年経った今、また「切実な」場作りをじわじわ進めています。

みなさんが日頃している場作りは、どういう意味付けですか?