お料理教室と学びの場を構成する要素に関する一考察

 

お料理を習っています。というと、
ウェブで調べれば作り方見られるじゃないと言われました。
(しかもインド人研究者さんに。)

でも、
私がお料理教室に求めているのは料理の作り方じゃあないなあと思った。
私はお料理教室の場の雰囲気と、先生と、そこに集まる生徒さんと、
お食事を盛る器と、コーヒーと愉しむ会話が好きでいってるのであって、
ウェブでお料理手順を調べるのとは、違うことをお料理教室に求めている
ことに気付きました。

高校時代からカウントするとこれまで3つのお料理教室に通ってきました。
同じ料理教室でも、目的は異なります。

1つめ。大手チェーンのおしゃれ素敵女子系クッキング。
高校生の時何か新しいことを始めたくて行ってみた。
できあがるものはかわいいのだけど、美味しくなくて、
グループで作るのに、個人作業で下ごしらえを分業して
先生がコラボレーションさせて終わりでつまらなかった。

2つめ。母が通っていた地元のおばあちゃん先生のお料理教室。
ものすごく美味しい、白米に合う季節の家庭おかずを教えてもらった。
先生は手で油の温度を測るプロフェッショナル。
すごく美味しかったし、色んな知恵をもらえたけど、主婦軍団になじめなかった。

3つめ(現在)。
こんな女性になれたらいいな、と思える先生のおもてなしお料理教室。
気張らない、季節を感じるおもてなしのセンスを感じられる。
もてなすことは日常のことなんだなという空気を吸い込める。
今の私にぴったりのお料理教室だと思っている。
紹介してくれた友人に本当に感謝。

事例から書いてみましたが、ちょっと整理してみます。
お料理教室という学びの場には、次のような要素が複雑に絡み合ってると言えます。

・主活動(料理美味しい美味しい美味しくない)
・目的(かわいいステータス、主婦の知恵、おもてなし)
・先生(大量生産型同じコトを教えられる先生、プロ、雰囲気)
・生徒(同世代、異世代)
・空間(おしゃれ、機能性、雰囲気)

そこに収まりきらない何かがある気がするのだけど言語化できていません。

あなたのかよう又は作り出す、学びの場にはどんな要素が組み合わさっていますか?

お料理の先生がおっしゃっていた言葉がとても素敵だったのでシェア。
先生はフランス人シェフから本格フレンチをならったとき、
こんなもんむつかしいし手間かかるしで家でつくれない!とおもったそうです。
そしたら、シェフが、「ここでほんもののおいしいものの作られ方にふれていれば、
うちで同じレシピを作らなくとも、いつもの味噌スープがおいしくなるはずだ」とおっしゃったそうです。
本物に触れて、自分サイズで持ち帰ること、とてもだいじですね。