幼稚園と保育園って、何が違うの?に答える。

今、日本の幼児教育施設は大きく分けて3種類あります。幼稚園、保育園、認定こども園です。(ちなみに、保育所と保育園は同種類の施設で、単に呼び名が違うだけです。)

 

幼稚園は文部科学省、保育所は厚生労働省、認定こども園は内閣府、と管轄が分かれています。

 

これら3つの施設別に「幼稚園教育要領」、「保育所保育指針」、「幼保連携型認定こども園教育・保育要領」と、それぞれの手引きがあります。この要領・指針は、全ての保育者が養成課程で学んできたことで、かつ、日々の保育実践の中で、ねらいを確認したり、内容を照らし合わせたり、と参照するものです。

 

平成30年の学習指導要領改定と同時に、これらの要領・指針も改定されます。(すでに新要領・新指針は公開されています。)

 

『「幼稚園教育要領」と「保育所保育指針」は何が違うの?』という質問はよく受けるので、要点を簡単にまとめます。

 

文部科学省参考資料リンク「幼稚園教育要領と保育所保育指針の関係」
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shotou/030/shiryo/06022009/005.htm

 

リンク先に書かれていることを、一言でエイヤーと言ってしまえば、

・幼稚園は教育の場、保育所は生活の場としての主たる機能がある
・幼稚園教育要領も、保育所保育指針も、3歳児以上の教育的機能は同じ

ということかと思います。

 

先月参加した、「第1回お茶大こども園フォーラム~文京区立お茶の水女子大学こども園~」の中で、無藤隆先生は、「今後、保育園、幼稚園、こども園を合わせて「幼児教育」と呼ぼう。」というご提案をされていました。

 

施設の名称や管轄は違えど、無藤隆先生のご指摘のように、「幼児教育」を担う施設として共通してねらうべきこと、というものがあると思います。それを具体的に考え、提案していけるような活動に取り組んでいきたいと思っています。