広報に関する一考察。

image-1

 

たくさんの情報が溢れるいま、
自分が伝えたい情報がきちんと届けたい相手に届いているだろうか?と
不安になる場面はたくさんありますよね。

 

たとえば、集客広報は悩みの種。

 

わたしも今、お仕事で大学の研究者支援をしていて、
「この情報はちゃんと届くべき人たちに届いているんだろうか?」
と悩む場面が多々あります。

 

そんなある日の帰り道。

 

Huluで久しぶりにアメリカのNYセレブ高校生ドラマ gossipgirlを見て、
ハッとさせられたので、書き留めます。

 

※ネタバレ注意 いま見てるよ!これから見るよ!という人はご注意。

 

* * *
Gossipgirl Seanon3 No.7 “How to Succeed in Bassness” より

新しいホテルをオープンさせるチャック。
知名度を上げ、宿泊客を増やすための広報としてホテル内にNightClubをオープンさせることを決意し、
翌日のオープンに向けて急いで「酒類販売許可証」を取得しようと手配します。

が、これがなかなか許可が下りない。
許可が下りないとクラブがオープンできません。

チャックと喧嘩中の恋人・ブレアはチャックを救って見直してもらおうと、
チャックと犬猿の中の叔父で権力者のジャックに「酒類販売許可証」をすぐに手配するよう連絡します。

チャックの元には無事「酒類販売許可証」が届き、一件落着と思いきや、
大嫌いな叔父ジャックにブレアが手を回して許可証を得たことがバレてしまいブレアに怒り心頭のチャック。

許可証を得てクラブはなんとかオープンを迎え多くの客でにぎわいますが、
そこに警察官が乗り込んできてパーティをお開きにさせクラブを閉店させてしまいます。
せっかくのオープニングが台無し。

というのも、叔父ジャックはチャックの成功を快く思っていないため、
偽の酒類販売許可証を送りつけていたのです。

しかし、なんと、この警察官沙汰は実はチャックとブレアが仕組んだこと。
ジャックの戦略に巻き込まれる前に、
許可証がニセモノであることに気づいたチャック&ブレアが自らが警察に通報していたのです。

なぜチャック&ブレアは、オープンを台無しにするような通報をしたのでしょう?

この警察沙汰のおかげで、「オープン当日に閉店に追い込まれたホテルクラブ」として
メディアとゴシップの注目を集めて話題を呼び、結果的にホテルの集客力向上に寄与しました。
手を組んで成功をつかんだチャック&ブレアは仲直り。めでたしめでたし。

* * *

 

と、まあ、なんだか複雑なのですが、
チャック&ブレアは機転が利くなあと感心してしまいます。

ニセモノの酒類販売許可証で警察沙汰となりクラブが閉店に追い込まれても、
これがネタとして広まれば、結果的にホテルの広報となり、集客に繋がる。

マイナスのシチュエーションでも、いくらでもチャンスに切り替えられるということを学びました。
物事をひとつの側面でだけ考えてはいけませんね。

ニセモノの許可証=アウト!閉店!おじゃん! =マイナス
ではなく
ニセモノの許可証でお店をオープン=話題性アップ! =プラス
に切り替えることができるんですね。

 

お話のスジがうまく書けているか、心配なので、ぜひ、gossipgirl見てみてください。
NYセレブのかるくてちゃらい日常のお話なので気分転換になります。

 

☆このお話からわたしが得た教訓まとめ。

集客の広報に関する一考察。

 

・何のための広報か考える。広報は手段であって目的ではない。
チャックには、ホテルの宿泊客を増やす、というゴールがあり、それを達成した。

・手段の選択肢を自分で狭めない。目的のための手段を柔軟に検討する。
ブレア&チャックは機転を利かせて警察に通報した。

・広報は戦略的に。
むやみに広告しても意味がない。ブレア&チャックは戦略として警察を使った。

・ピンチをチャンスに。
違法の許可証を握らされてオープンしてしまったとしても、チャンスに切り替えられる。

 

写真は、桃のカクテル